自毛植毛手術後はどのくらいの期間で髪の毛が生え揃う?
自毛植毛の手術は、後頭部もしくは側頭部の髪を前頭部や頭頂部などに移植するものです。
手術後は、1ヶ月程度で髪の毛のヘアサイクル(毛周期)にそって髪の毛が抜けていき、2~3ヶ月すると新たな毛が生え始めます。
つまり、休止期をへてから、新しい髪の毛が生えるのです。
したがって、植毛手術をすれば髪の毛がフサフサになったことをすぐに実感することはできません。
むしろ、せっかく移植したはずの髪の毛とこれまでの抜け毛が、抜ける期間がしばらく続くことになります。
(ただし、自毛植毛手術で植えた髪の毛は定着率が90%以上で、拒絶反応や異物反応が起こりませんので、安心してください。)
個人差はありますが、実感できるまでにかかる期間は約3ヶ月以上、ふさふさを実感できるまでは半年以上かかります。
1日50本~100本の抜け毛は許容範囲
通常の男性の髪でも、1日50本~100本の抜け毛は許容範囲です。
日本人の場合、髪の毛の本数は平均10万本あり、1日50本~100本の抜け毛は誰にでも起こる生理現象といってよいでしょう。
それではなぜ薄毛が起こるのかといいますと、このヘアサイクルが早くなるからです。
男性ホルモンの「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という酵素の作用により、「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化し、これが毛母細胞の働きを弱めてしまうというのが、薄毛・AGA(男性型脱毛症)の仮説です。
一本の髪の毛の寿命は、個人差はありますが、通常4~6年です。
しかし、薄毛・AGA(男性型脱毛症)のヘアサイクルは、短くなり1年満たない場合もあります。
このヘアサイクルの殆どの時期が、『成長期』で、毛母細胞が活発に分裂、増殖を繰り返す時期です。
この成長期が長ければ長いほど、髪はその分長く成長して太くなります。
この成長が止まる時期を『退行期』(2~3週間)といい、その後の『休止期』(数カ月)になると、毛根が浅くなり、新たに成長を始めた髪に押し出され、自然に抜け落ちることになります。
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